ご挨拶

第143回日本薬理学会関東部会
部会長 山田 充彦
信州大学医学部 分子薬理学教室 教授


 この度 2020年10月24日(土)に「第143回日本薬理学会関東部会」を,信州大学医学部内(長野県松本市)にて開催させていただくこととなりました。
 薬理学とは,薬と生体の相互作用,薬の化学特性・臨床応用・乱用,創薬などを総合的に研究する学術分野です。あらゆる医療に薬が必要であることからも明らかなように,科学的手法に基づき薬を研究する薬理学は極めて重要であります。薬は生体内で,蛋白質や核酸などの「薬物受容体」と物理的に結合し主作用を発揮します。しかし薬は時には薬物受容体以外の物質にも結合し,副作用を生じます。主作用と副作用のバランスは,薬の体内動態によっても影響を受けます。薬理学では,これらを分子・細胞・組織・臓器・個体の異なる階層で分析的に解析し,それらを統合して,より有効で安全な薬の使用法を探索します。また発展著しい遺伝学,蛋白質構造化学,幹細胞生物学,システムズバイオロジー,AIなどの新しい科学技術を貪欲に取り込みながら,これまで有効な治療薬の無かった疾病に対する創薬を図ることも,薬理学の大きな使命です。
 今回の第143回日本薬理学会関東部会では,特に創薬の困難な「慢性疼痛治療薬」と「小児疾患治療薬」に焦点を当てたシンポジウムを企画しております。
 また例年通り幅広い領域からの一般演題約50題を募集し,またその中にYoung Investigator Awardを設け,優れた若手研究者を育成することを計画しております。
 つきましては本部会開催の趣意と公益性に,何卒ご理解をいただき,薬理学の更なる発展のため,ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 末筆ながら,皆様の益々のご発展をお祈り申し上げます。

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